お城ジャーニー

お城って楽しいを発信する「お城ジャーニー」

【日本100名城 No.23】小田原城は何がすごい?現地で感じた魅力・歴史・見どころを紹介

小田原城天守の現地写真を背景に見どころを紹介する記事のアイキャッチ

小田原城と聞くと、白い天守を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

もちろん、天守は小田原城を代表する見どころです。

しかし、小田原城は天守だけを見て帰るにはもったいない城でもあります。

馬出門うまだしもんから入り、銅門あかがねもん常盤木門ときわぎもんを順番に通って本丸へ向かうと、いくつもの入口を突破しながら城の中心へ近づいていく感覚を味わえます。

さらに、小田原城は北条早雲に始まる小田原北条氏が、関東支配の本拠地とした城としても知られています。

ただし、現在見られる天守や門は、北条早雲や北条氏康の時代からそのまま残っている建物ではありません。

戦国時代の小田原城、江戸時代に整備された近世城郭、現代に復興・復元された建物を分けて考えることが、小田原城を理解するポイントです。

この記事では、現地の写真を使いながら、小田原城の歴史、見どころ、おすすめの登城ルート、展示施設、日本100名城スタンプ、所要時間を紹介します。

この記事のポイント
  • 小田原城は、小田原北条氏が関東支配の本拠地とした城
  • 戦国時代には、城下町まで囲む約9kmの総構を備えていた
  • 馬出門・銅門・常盤木門を順番に通って天守へ向かえる
  • 天守、NINJA館、SAMURAI館などの展示施設も充実している
  • 小田原駅から徒歩で訪れやすく、初めての城めぐりにも向いている

小田原城の天守を本丸広場から見上げた景観

小田原城天守。現在の天守は1960年に復興された建物です。

小田原城は何がすごい?

小田原城のすごさは、大きく三つに整理できます。

  1. 小田原北条氏が関東支配の本拠地とした城であること
  2. 馬出門・銅門・常盤木門を通って天守へ進む、城らしい登城ルートを歩けること
  3. 天守だけでなく、歴史展示や体験施設までまとめて楽しめること

ここでは、まず小田原城の全体像を見ていきましょう。

小田原北条氏が関東支配の本拠地とした城

小田原北条氏の祖である北条早雲、伊勢宗瑞

小田原城は、戦国大名である小田原北条氏が、関東支配の中心とした城です。

その始まりに位置づけられる人物が、一般に「北条早雲」と呼ばれている伊勢宗瑞いせそうずいです。

宗瑞は15世紀末から16世紀初めにかけて小田原へ進出し、後の北条氏発展の基礎を築きました。

ただし、宗瑞一人が現在見られる小田原城を完成させたわけではありません。

二代目の北条氏綱、三代目の北条氏康、四代目の北条氏政、五代目の北条氏直へと受け継がれ、約100年をかけて城と城下町が拡張されていきました。

当主 小田原城との関係
伊勢宗瑞・北条早雲 小田原へ進出し、後北条氏発展の基礎を築いた
北条氏綱 小田原を本拠地として支配体制を整え、北条姓を名乗った
北条氏康 関東各地へ勢力を広げ、小田原城を政治・軍事の中心とした
北条氏政 豊臣秀吉との対立が深まるなかで、小田原城の防御を強化した
北条氏直 1590年の小田原征伐で開城したときの当主

小田原城は、一人の英雄だけの城ではありません。

北条五代が関東支配を進めるなかで、世代を超えて育てた城として見ると、その歴史がわかりやすくなります。

城下町まで囲む総構を築いた巨大城郭

戦国時代末期の小田原城は、現在の小田原城址公園だけで完結する城ではありませんでした。

豊臣秀吉との戦いに備え、北条氏政・氏直の時代には、城だけでなく城下町まで土塁や堀で囲む総構そうがまえが築かれました。

その総延長は、約9kmに及びます。

現在の天守を中心とした城址公園を歩くだけでは、戦国時代の小田原城の全体を見ることはできません。

城址公園から離れた市街地や丘陵部にも、小峯御鐘ノ台大堀切や早川口遺構など、総構に関係する遺構が残されています。

小田原城をじっくり知りたい方は、城址公園を見学したあとに、総構跡まで足を延ばしてみると、城の規模の大きさを実感できます。

小峯御鐘ノ台大堀切東堀

小田原城を包囲した豊臣秀吉は、城の南西に位置する石垣山へ本陣を築きました。

現在の石垣山城からも小田原城方面を見渡すことができ、北条氏に対して秀吉がどのように圧力をかけたのかを現地で想像できます。

石垣山城は何がすごい?豊臣秀吉が築いた小田原征伐の本陣を現地写真で紹介

門を順番に通って天守へ向かえる

現在の小田原城では、馬出門、銅門、常盤木門を通り、本丸と天守へ向かうルートを歩けます。

小田原城登城ルート

それぞれの門が守っている場所は異なります。

主な位置・役割 注目したいところ
馬出門 馬屋曲輪や二の丸方面へ入る最初の入口 橋、堀、門前の枡形状の空間
銅門 馬屋曲輪から二の丸へ進む入口 曲がる動線、石垣、銅板で飾られた門扉
常盤木門 本丸を守る正面の入口 門の大きさ、本丸との高低差、周囲の石垣

門を一つだけ見るのではなく、三つの門を順番に通ることで、外側から城の中心へ向かって守りが重ねられていることがわかります。

城の区画については、曲輪とは?の記事で詳しく紹介しています。

入口の守り方は、虎口とは?馬出とは?もあわせて読むと理解しやすくなります。

小田原城の基本情報

項目 内容
城名 小田原城
所在地 神奈川県小田原市城内
城の種類 平山城
城の始まり 15世紀中頃、大森氏の城を前身とする
主な整備者 大森氏、小田原北条氏、大久保氏、稲葉氏
主な城主 大森氏、北条氏、大久保氏、稲葉氏
日本100名城 No.23
現在の天守 1960年復興、鉄筋コンクリート造、3重4階
主な施設 天守閣、常盤木門SAMURAI館、小田原城NINJA館
最寄り駅 小田原駅
駅からの目安 小田原駅東口から徒歩約10分
所要時間 約1時間〜4時間。見学範囲によって異なる
公式サイト 小田原城公式サイト

小田原城は、一般に平山城とは?で紹介している平山城に分類されます。

現在の本丸は周囲より高い位置にあり、二の丸や馬屋曲輪から本丸へ進むと、少しずつ高い場所へ上がっていくことがわかります。

一方で、戦国時代には背後の丘陵や城下町まで含む、さらに広大な城郭でした。

現在の城址公園で見られる城と、戦国時代の城全体の範囲を分けて考えることが大切です。

天守・門・堀・曲輪がまとまって見られるため、お城とは?を読んだあとに実際の構造を確認する城としても向いています。

写真で歩く小田原城のおすすめ登城ルート

おすすめ登城ルート

小田原駅周辺

馬出門

馬屋曲輪・住吉橋

銅門

二の丸

常盤木門

本丸・天守

SAMURAI館

NINJA館

二の丸・学橋

順番 場所 見るポイント
1 馬出門 最初の虎口、堀、橋、門前の空間
2 馬屋曲輪・住吉橋 曲輪から次の門へ向かう位置関係
3 銅門 二の丸への入口と枡形状の動線
4 二の丸 本丸の外側を守る広い曲輪
5 常盤木門 本丸を守る大きな門
6 本丸・天守 小田原城の象徴と歴史展示
7 SAMURAI館・NINJA館 武具展示と体験型展示
8 学橋・二の丸隅櫓 水堀と櫓を組み合わせた景観

馬出門|小田原城めぐりの入口

小田原城の正規登城ルートを歩くなら、最初に見たいのが馬出門うまだしもんです。

現在の馬出門は、発掘調査や古写真などをもとに整備され、2009年に復元されました。

高麗門形式の馬出門と内冠木門があり、周囲の土塀とあわせて枡形状の空間をつくっています。

ここでは、門の建物だけを見るのではなく、門前の橋、堀、石垣、塀の位置関係にも注目してみてください。

門を通ったあと、進路がどのように変わるのかを見ると、敵をまっすぐ城内へ進ませない工夫がわかります。

小田原城の馬出門

小田原城の登城ルートの入口となる馬出門。門だけでなく、橋や周囲の堀との位置関係にも注目したい場所です。

ここに注目

馬出門では、正面から建物を見るだけでなく、橋を渡る前に一度立ち止まってみてください。

堀を越え、門を通り、進路を変えて城内へ入る一連の流れを見ると、敵をまっすぐ城内へ進ませない工夫がわかります。

馬出とは?虎口とは?を知ってから歩くと、門前の空間全体が見どころになります。

銅門|二の丸への入口

馬出門から馬屋曲輪へ入り、住吉橋を渡った先にあるのが銅門あかがねもんです。

「どうもん」ではなく、あかがねもんと読みます。

銅門は、馬屋曲輪から二の丸へ進む場所に設けられた門です。

現在の門は1997年に復元されました。

門扉に銅板の装飾が使われていたことが、銅門という名前の由来です。

銅門も、門を一つ通れば終わりではありません。

門の前後で進路が曲がり、周囲を石垣や塀に囲まれた枡形状の空間になっています。

敵が大勢で一気に通り抜けにくくするための工夫です。

小田原城二の丸の銅門と周囲の石垣

馬屋曲輪から二の丸へ入る銅門。門の大きさだけでなく、石垣に囲まれた動線にも注目したい場所です。

銅門を見るときは、正面の姿を撮影したあとに、門を通りながら振り返ってみてください。

外から見た姿と内側から見た姿では、門の見え方が大きく変わります。

城の入口をどこに置き、どの方向へ歩かせるかという考え方は、縄張とは?の記事で詳しく紹介しています。

常盤木門|本丸を守る大きな門

二の丸から本丸へ向かう場所にあるのが、常盤木門ときわぎもんです。

常盤木門は本丸の正面入口を守る門で、小田原城内でも特に大きく、頑丈につくられています。

「常盤木」は一年を通して葉を落とさない常緑樹を意味します。

門の近くにあった松になぞらえ、小田原城が長く栄えることを願って名づけられたと伝わります。

現在の常盤木門は1971年に再建されました。

馬出門、銅門を通ったあとに常盤木門へ着くと、本丸へ入るまでに何重もの入口が設けられていることを実感できます。

小田原城本丸入口の常盤木門と周囲の石垣

本丸への入口を守る常盤木門。三つの門のなかでも特に規模が大きく、周囲の石垣とあわせて見ると迫力があります。

常盤木門の2階はSAMURAI館になっています。

門そのものを見学するだけでなく、内部の展示とあわせて楽しめる場所です。

本丸と天守|小田原城の象徴

常盤木門を抜けると、本丸広場と天守が見えてきます。

現在の天守は、江戸時代に残された模型や絵図を参考に、1960年に外観復興された建物です。

鉄筋コンクリート造の3重4階で、内部は小田原城の歴史を紹介する展示施設になっています。

展示では、江戸時代の小田原城だけでなく、小田原北条氏の歴史、発掘資料、美術工芸品などを見ることができます。

最上階からは、小田原の市街地や相模湾、周囲の山々を見渡せます。

小田原城天守閣からの眺め

ここで注意したいのは、現在の天守が北条早雲や北条氏康の時代から残っている建物ではないことです。

後北条氏時代の小田原城がどのような姿だったのかは、発掘調査や絵図、文献などから研究が続けられています。

現在の天守は、江戸時代の小田原城をもとに復興された小田原城の象徴です。

小田原城の歴史をわかりやすく整理

歴史を見るときのポイント
  • 小田原城の前身は、15世紀中頃に大森氏が築いた城
  • 小田原北条氏が約100年かけて拡張した
  • 1590年の小田原征伐で北条氏の支配が終わった
  • 江戸時代に大久保氏・稲葉氏が近世城郭として整備した
  • 現在の天守や門は、近代以降に復興・復元された建物
時期 人物・城主 小田原城で起きたこと 現在の見どころとのつながり
15世紀中頃 大森氏 小田原城の前身となる城が築かれたと考えられる 小田原城の始まり
15世紀末〜16世紀初め 伊勢宗瑞・北条早雲 小田原へ進出し、後北条氏発展の基礎を築く 北条早雲公像、北条五代の展示
16世紀前半 北条氏綱 小田原を本拠地として支配体制を整える 北条氏の本拠地として発展
16世紀中頃 北条氏康 関東各地へ勢力を広げる 天守展示で北条氏の発展を学べる
16世紀後半 北条氏政・氏直 城下町まで囲む総構を整備する 城址公園外にも総構跡が残る
1590年 北条氏直・豊臣秀吉 小田原征伐により開城し、北条氏の関東支配が終わる 石垣山城や山中城との関係
江戸時代初期 大久保氏 城域を三の丸以内に縮小し、近世城郭として整備する 現在の本丸・二の丸の基礎
江戸時代中期 稲葉氏・大久保氏 石垣や天守を備えた城へ改修する 現在の復興天守が参考にした時代
1870年 明治政府 小田原城が廃城となる 建物の多くが失われる
1923年 関東大震災 御用邸や石垣が大きな被害を受ける 現在の石垣や櫓は復旧・再建されたものが多い
1934年 小田原町 二の丸隅櫓が再建される 現在見られる二の丸隅櫓
1960年 小田原市 天守閣を復興する 現在の天守
1971年 小田原市 常盤木門を再建する 本丸入口
1997年 小田原市 銅門を復元する 二の丸入口
2009年 小田原市 馬出門を復元する 正規登城ルートの入口
現在 小田原市 発掘調査と史跡整備を継続する 御用米曲輪などで調査・整備が進む

小田原城の歴史を理解するうえで大切なのは、戦国時代の城と、現在見られる城を重ねすぎないことです。

後北条氏時代の小田原城は、丘陵や城下町まで取り込んだ巨大な城郭でした。

現在の城址公園では、江戸時代の本丸・二の丸を中心とした城郭と、近代以降に復興・復元された建物を見学できます。

城の設計を考える縄張とは?、土木工事を表す普請とは?、建物を築く作事とは?を知っておくと、時代ごとに小田原城がどう変化したのかを整理しやすくなります。

天守以外にも見たい小田原城の見どころ

小田原城では、天守と三つの門以外にも、堀や櫓、曲輪、史跡整備の様子を見ることができます。

二の丸隅櫓

二の丸隅櫓は、二の丸の東側に建つ櫓です。

江戸時代の櫓は関東大震災で失われ、現在の建物は1934年に再建されました。

天守ほど大きな建物ではありませんが、水堀や学橋と組み合わせて見ると、城郭らしい景観を楽しめます。

小田原城二の丸の隅櫓と水堀

水堀の近くに建つ二の丸隅櫓。天守とは異なる、小田原城の落ち着いた景観を楽しめます。

学橋

学橋まなびばしは、小田原城址公園の北側にある入口の一つです。

橋の周囲には水堀があり、二の丸隅櫓とあわせて撮影しやすい場所になっています。

馬出門から天守へ向かう正規登城ルートとは別方向ですが、城内を一周するなら立ち寄りたい場所です。

小田原城の学橋と周囲の水堀

小田原城址公園北側に架かる学橋。水堀や二の丸隅櫓とあわせて見ると、城郭らしい景観が広がります。

御用米曲輪

御用米曲輪ごようまいくるわは、本丸の北側にある曲輪です。

江戸時代には、幕府の御用米を保管する蔵が置かれていました。

発掘調査では、江戸時代の蔵跡だけでなく、戦国時代の庭園や礎石建物跡なども見つかっています。

整備工事中の小田原城御用米曲輪

調査と整備によって、これまで知られていなかった城の姿が少しずつ明らかになっています。

現在の整備風景も、小田原城が保存・研究されていく過程を記録したものとして見ることができます。

曲輪の基本的な役割については、曲輪とは?で紹介しています。

北条早雲公像

北条早雲公像は、小田原城址公園内ではなく、小田原駅西口ロータリーにあります。

高さ約5.7m、重さ約7tという大きな銅像で、早雲が火牛の計を用いたという伝承を題材に、牛に乗った姿で表現されています。

小田原城へ向かう東口とは反対側にあるため、見落とさないよう注意してください。

小田原駅へ戻ったあとや、城を訪れる前に立ち寄ると効率よく見学できます。

小田原城の展示・体験施設

施設の選び方
  • 小田原城全体の歴史を知りたいなら天守閣
  • 甲冑や刀剣などの武具を見たいならSAMURAI館
  • 北条氏や風魔忍者を体験しながら学びたいならNINJA館
  • 天守閣の入館券にはSAMURAI館の入館料が含まれる
施設 主な内容 向いている人
天守閣 小田原城、小田原北条氏、江戸時代の城、美術工芸品 小田原城の歴史をひと通り知りたい人
常盤木門SAMURAI館 甲冑、刀剣、武具、映像展示 武将や武具が好きな人
小田原城NINJA館 北条五代、風魔忍者、体験型展示 家族連れ、体験しながら学びたい人

※料金・開館時間は2026年7月時点の情報です。

小田原城NINJA館

正式名称は、小田原城NINJA館(小田原城歴史見聞館)です。

館内では、小田原北条氏の歴史や、北条氏を陰で支えたとされる風魔忍者について、映像や体験展示を通して学べます。

忍者を題材にしていますが、子どもの遊び場だけではありません。

小田原北条氏がどのように関東を支配したのかを、体を動かしながら理解できる施設です。

小田原城二の丸にある小田原城NINJA館の外観

二の丸にある小田原城NINJA館。北条五代と風魔忍者を体験しながら学べます。

常盤木門SAMURAI館

常盤木門の2階にある展示施設が、常盤木門SAMURAI館です。

館内では、甲冑や刀剣などの武具を中心に展示しています。

展示内容は変更される場合がありますが、天守の歴史展示とは違い、武具の造形や武士の世界に焦点を当てている点が特徴です。

天守閣の入館券でSAMURAI館にも入館できるため、天守とあわせて見学しやすくなっています。

小田原城常盤木門にあるSAMURAI館

常盤木門内にあるSAMURAI館。天守とあわせて見学しやすい施設です。

二の丸観光案内所

二の丸観光案内所では、小田原城や小田原市内の観光パンフレットを入手できます。

初めて小田原城を訪れる方は、最初に園内マップを受け取っておくと、馬出門、銅門、常盤木門、天守の位置関係を確認しやすくなります。

城址公園だけでなく、総構跡や小田原市内を歩く際の情報収集にも便利です。

小田原城二の丸観光案内所の外観

小田原城や周辺観光のパンフレットを入手できる二の丸観光案内所。

休憩・食事に使える本丸茶屋

本丸広場には、休憩や食事に利用できる本丸茶屋があります。

うどんやそばなどの食事のほか、飲み物や甘味も扱っています。

小田原城では屋外を歩く時間が長くなるため、特に夏場は天守や施設を急いで回り続けず、途中で休憩を入れることが大切です。

小田原城本丸広場にある本丸茶屋

本丸広場で休憩や食事に利用できる本丸茶屋。暑い時期の城めぐりでは、無理をせず休憩を取りましょう。

2026年7月時点の公式案内では、営業時間は9時から17時まで、ラストオーダーは16時30分です。

営業状況やメニューは変わる可能性があるため、訪問前に公式情報をご確認ください。

日本100名城スタンプはどこにある?

小田原城は、日本城郭協会が選定した日本100名城の一つです。

番号はNo.23です。

日本100名城スタンプは、2026年7月時点では小田原城天守閣1階に設置されています。

小田原城天守閣1階の日本100名城スタンプ設置場所

小田原城の日本100名城スタンプ設置場所。設置場所や利用可能時間は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトをご確認ください。

スタンプの設置場所や利用可能時間は変更される可能性があります。

天守の休館日や最終入館時間とあわせて、訪問前に小田原城公式サイトを確認しておきましょう。

小田原城の料金・営業時間

2026年3月1日に、小田原城天守閣などの入館料金が改定されました。

施設 大人 小・中学生 開館時間
天守閣 1,000円 300円 9:00〜17:00、最終入館16:30
SAMURAI館単独 300円 100円 9:00〜17:00、最終入館16:45
NINJA館 500円 200円 9:00〜17:00、最終入館16:30

天守閣の入館券には、SAMURAI館の入館料が含まれています。

天守閣は12月第2水曜日と12月31日から1月1日、SAMURAI館とNINJA館は12月31日から1月1日が休館日です。

料金、開館時間、臨時休館などは変更される場合があります。

この記事の情報は執筆時に確認していますが、実際に訪れる前に小田原城公式サイトの最新情報をご確認ください。

小田原城のおすすめ所要時間と回り方

小田原城の所要時間は、天守だけを見るか、門や展示施設まで見学するかで大きく変わります。

見学スタイル 所要時間の目安 主な見学場所
天守を中心に見る 約60〜90分 常盤木門、本丸、天守
三つの門と天守を見る 約90分〜2時間 馬出門、銅門、常盤木門、天守
展示施設まで見る 約2〜3時間 三つの門、天守、SAMURAI館、NINJA館
城址公園をじっくり歩く 約3〜4時間 門、天守、展示施設、二の丸、学橋、御用米曲輪周辺

時間は、混雑状況や展示を見る速さによって変わります。

天守の展示を一つずつ読む場合や、写真・動画を撮影しながら歩く場合は、通常よりも時間がかかります。

夏場は、移動時間だけでなく休憩時間も含めて、余裕のある計画をおすすめします。

小田原城を歩いて感じたおすすめポイント

小田原城を歩いて、特に印象に残ったのは、馬出門から順番に城内へ進めることでした。

馬出門、銅門、常盤木門は、どれも同じ「門」ではありません。

馬出門では堀を越えて城内へ入る感覚があり、銅門では石垣に囲まれながら二の丸へ進みます。

常盤木門まで来ると、目の前に大きな門が立ちはだかり、ようやく本丸へたどり着く感覚があります。

天守だけを先に目指してしまうと、この変化を感じにくくなります。

三つの門を順番に歩くことで、城の外側から中心へ近づいていることが、初心者にもわかりやすい城でした。

🏯 現地で見るポイント

小田原城では、天守だけを目指すのではなく、馬出門・銅門・常盤木門を順番に歩いてみてください。

門の前で道がどのように曲がっているのか。

堀や石垣によって、どちらへ進むように誘導されているのか。

門を通った直後に、次の場所がすべて見えるのか。

こうした点を一つずつ確認すると、城の入口に守りの工夫が重ねられていることがわかります。

小田原城は展示施設も多く、城の歴史をほとんど知らない状態でも楽しみやすい場所です。

一方で、夏の本丸広場や門の周辺は日差しを遮る場所が限られます。

水分を持ち歩き、本丸茶屋や展示施設で休憩しながら回りましょう。

また、御用米曲輪のように調査や整備によって見学状況が変わる場所もあります。

訪問前に、公式サイトのお知らせを確認しておくと安心です。

小田原城の写真撮影でおすすめの場所

小田原城には、天守以外にも撮影しやすい場所があります。

撮影場所 おすすめの撮り方
馬出門 橋の手前から、門・橋・堀を一緒に入れる
銅門 門だけでなく、左右の石垣や曲がる進路も入れる
常盤木門 門の近くから少し見上げ、規模の大きさを伝える
本丸広場 天守から少し距離を取り、白壁と空を広く入れる
学橋周辺 学橋、水堀、二の丸隅櫓を組み合わせる
二の丸隅櫓 水堀越しに撮影し、櫓の周囲まで見せる

馬出門や銅門は、正面写真だけでなく、通過後に振り返って撮影するのもおすすめです。

同じ門でも、城外から見た姿と城内から見た姿では印象が変わります。

人の少ない写真を撮りたい場合は、開館直後を目安に訪れると撮影しやすくなります。

ただし、門や公園部分は施設の開館時間と動きが異なることもあるため、早朝に訪れる場合は通行可能な入口を確認してください。

まとめ|小田原城は天守までの道のりも面白い

小田原城は、小田原北条氏が関東支配の本拠地とした重要な城です。

北条早雲一人の城ではなく、氏綱、氏康、氏政、氏直へと受け継がれ、北条五代によって拡張されました。

戦国時代末期には、城下町まで囲む総延長約9kmの総構を備えた巨大城郭へ発展しています。

一方、現在の城址公園で見られる天守や門は、江戸時代の小田原城をもとに、近代以降に復興・復元されたものです。

現在の小田原城の大きな魅力は、馬出門、銅門、常盤木門を順番に通り、本丸と天守へ向かえることです。

門だけでなく、堀、石垣、曲輪、曲がる道を一緒に見ると、城を守る仕組みがわかりやすくなります。

天守、SAMURAI館、NINJA館などの展示施設も充実しているため、歴史を詳しく知らない方でも楽しみやすい城です。

初めて訪れる際は、天守だけを見て帰らず、馬出門から始まる登城ルートを歩いてみてください。

関連記事