春日山城を歩く|上杉謙信の居城・越後を見下ろす巨大山城

春日山城は、新潟県上越市にある、戦国武将・上杉謙信の居城として知られる巨大な山城です。
今回は実際に春日山城を歩いてきたので、現地写真を交えながら、見どころ・登城ルート・所要時間・アクセス・日本100名城スタンプ情報を紹介します。
「春日山城って何がすごいの?」
「どこを見れば楽しめる?」
「駅や駐車場からどれくらい歩く?」
という方の参考になればうれしいです。
この記事では、主に以下の内容を紹介します。
- 春日山城の歴史と特徴
- 現地で見ておきたい見どころ
- 実際に歩いた登城ルート
- 所要時間・アクセス・駐車場情報
- 日本100名城スタンプ情報
- 周辺であわせて行きたいスポット
- 春日山城を歩く|上杉謙信の居城・越後を見下ろす巨大山城
- 春日山城は何がすごい?
- 春日山城はどんなお城?
- 現地写真で見る春日山城の見どころ
- 実際に歩いて感じた魅力
- 周辺スポット・あわせて行きたい場所
- 春日山城へのアクセス
- まとめ
春日山城は何がすごい?
まず最初に、春日山城の魅力をざっくり紹介します。
春日山城のすごいところは、主に次の5つです。
- 上杉謙信の本拠地として知られる、戦国屈指の山城であること
- 山全体に曲輪や堀切、土塁などの遺構が広がっていること
- 本丸跡から上越の町や日本海方面を見渡せること
- 毘沙門堂や直江屋敷跡など、上杉家ゆかりの見どころが多いこと
- 天守や石垣ではなく、山城そのものの地形を歩いて楽しめること
なかでも印象的だったのは、山上に広がる曲輪跡をたどりながら、本丸跡を目指して歩く登城ルートです。
実際に歩いてみると、春日山城は「建物を見るお城」というより、上杉謙信が本拠とした山そのものを体感するお城だと感じました。
道中には屋敷跡や曲輪跡が点在していて、山全体がひとつの巨大な城だったことがよくわかります。
春日山城はどんなお城?
春日山城は、築城時期や初期の築城者ははっきりしていませんが、越後守護代の長尾為景が改修し、その子である長尾景虎、のちの上杉謙信によって大規模に整備されたお城です。

春日山城は、山全体に曲輪や屋敷跡が広がる巨大な山城です。
石垣や天守を中心とする城ではなく、自然の地形を活かし、土塁や空堀によって守りを固めた土の城であることが特徴です。
山頂の本丸を中心に、二の丸・三の丸・直江屋敷・景勝屋敷などが配置され、山裾には堀と土塁による総構も築かれていました。
春日山城は、戦国の名将・上杉謙信の居城として知られ、越後支配の中心となったお城です。
関東・信濃・北陸への往来を見渡せる重要な場所にあり、謙信の軍事・政治の拠点として機能しました。
現在は国指定史跡として整備され、本丸跡や毘沙門堂、大井戸、直江屋敷跡などを歩いて巡ることができます。
石垣や天守が残るお城とは違い、春日山城の魅力は、山の地形・曲輪・土塁・空堀を現地で歩きながら感じられるところにあります。
ここからは、実際に歩いたルートに沿って、春日山城の見どころを写真で紹介していきます。
春日山城の基本的な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 城名 | 春日山城 |
| 所在地 | 新潟県上越市 |
| 築城時期 | 不明 |
| 主な城主 | 長尾氏(為景、晴景)、上杉謙信、上杉景勝、堀秀治 |
| 城の種類 | 山城 |
| 主な遺構 | 本丸跡、土塁、空堀、堀切、大井戸、千貫門跡など |
| 復元 | 毘沙門堂、監物堀、総構の土塁・堀 |
| 所要時間 | 60~120分 |
| サイト | 上越観光Navi 春日山城跡 |
春日山城の歴史を簡単に紹介
春日山城の歴史を簡単に整理すると、以下のようになります。
| 時代・年 | 出来事 |
|---|---|
| 1507年(永正4) | 越後守護代の長尾為景が上杉定実を擁立し、長尾氏が春日山城主となる |
| 1536年(天文5) | 長尾晴景が父・長尾為景から家督を引き継ぐ |
| 1548年(天文17) | 上杉謙信が兄・晴景から家督を相続し、春日山城に入城する |
| 1578年(天正6) | 上杉謙信が死去。養子の上杉景勝と上杉景虎が家督を争う「御館の乱」へつながる |
| 1579年(天正7) | 御館の乱を制した上杉景勝が春日山城に入る |
| 1598年(慶長3) | 上杉景勝が会津へ移封となり、堀秀治が春日山城に入る |
| 1607年(慶長12) | 堀氏が直江津港近くに福島城を築いて移り、春日山城は城としての役目を終える |
春日山城は、初期の築城者や築城時期には不明な点がありますが、越後守護代の長尾為景が改修し、上杉謙信によって大規模に整備された山城です。
謙信は春日山城を本拠に越後を治め、信濃・関東・北陸へ出兵しました。
春日山城は関東・信濃・北陸への往来を監視できる重要な場所にあり、自然地形を活かした空堀や土塁、多くの曲輪によって守られた戦国時代らしい山城でした。
謙信の死後は、上杉景勝と上杉景虎が家督を争う「御館の乱」が起こり、勝利した景勝が春日山城に入りました。
その後、景勝は会津へ移り、堀秀治が入城しますが、1607年(慶長12年)に堀氏が福島城へ移ったことで、春日山城は城としての役目を終えました。
春日山城は、「上杉謙信の居城」であると同時に、越後支配と出兵の拠点となった巨大な山城です。
現地を歩くと、山全体を使って築かれた城のスケールを感じることができます。
春日山城は、山の地形を活かして築かれた代表的な山城です。
山城の基本や、どこを見れば面白いのかについては、こちらの記事で整理しています。
現地写真で見る春日山城の見どころ
ここからは、実際に歩いたルートに沿って、春日山城の見どころを紹介していきます。
写真を見ながら、「どこを歩くと楽しめるか」「どこに注目するとお城らしさがわかるか」をまとめました。
今回の登城ルート

今回は、上越市埋蔵文化財センターから登城をスタートして、大手道を経由して、山上の曲輪跡を巡りながら本丸を目指しました。
上越市埋蔵文化財センター ↓ 大手道 ↓ 柿崎屋敷 ↓ 本丸 ↓ 毘沙門堂 ↓ 春日山神社 ↓ 上杉謙信公銅像
所要時間は、写真を撮りながらゆっくり歩いて約2時間半ほどでした。
ざっくり見るだけなら1時間〜1時間30分ほど、案内板を読みながらじっくり巡るなら2時間〜2時間30分ほど見ておくとよさそうです。
登城道は整備されていますが、春日山城は山城なので、坂道や土の道を歩く場面が多くあります。
特に雨上がりは足元が滑りやすくなりそうなので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
また、山上まで登ると見晴らしはとても良いですが、そのぶんアップダウンもあります。
暑い時期は水分を持って、無理のないペースで歩くのがよさそうです。
写真で振り返るおすすめポイント
上越市埋蔵文化財センター

まず訪れたのが、上越市埋蔵文化財センターです。
春日山城跡そのものではありませんが、上杉謙信や春日山城について事前に知るには立ち寄りやすいスポットです。
展示を見てから登城すると、城内に点在する屋敷跡や曲輪跡の意味が少しわかりやすくなります。
実際に歩く前の予習スポットとして、時間があれば最初に寄っておくのがおすすめです。
大手道入口

次に向かったのが、春日山城の大手道入口です。
石碑や案内柱があり、ここからいよいよ春日山城へ入っていく雰囲気を感じられます。
周囲は田畑や山に囲まれていて、現在の静かな景色からは、かつてここが上杉謙信の本拠地だったことを想像するのが面白い場所です。
ここは登城前の記録写真としても撮っておきたいポイントです。
柿崎屋敷跡

大手道を進んでいくと、柿崎屋敷跡があります。
柿崎景家は、上杉謙信に仕えた武将として知られる人物です。
春日山城では、こうした家臣団の屋敷跡が山中に点在していて、本丸だけでなく山全体が上杉家の拠点として使われていたことが伝わってきます。
現在は広い平場のようになっていますが、実際に見ると「ここに有力家臣の屋敷があったのか」と想像がふくらむ場所でした。
本丸跡

春日山城の中心部にあたるのが、本丸跡です。
現在は建物は残っていませんが、石碑が立ち、城の中心だった場所であることがわかります。
本丸跡まで登ると、春日山城がかなり高い場所に築かれていたことを体感できます。
天守や石垣があるお城とは違いますが、ここに立つと「上杉謙信の本拠地に来た」という実感が一気に強くなりました。
本丸跡からの眺め

本丸跡で特に印象的だったのが、山上からの眺めです。
眼下には上越のまちが広がり、遠くには日本海方面まで見渡すことができます。
この景色を見ると、春日山城が周囲を見渡せる重要な場所に築かれていたことがよくわかります。
春日山城を歩くなら、本丸跡からの眺望はぜひ見ておきたいポイントです。
毘沙門堂

本丸周辺で見ておきたいのが、毘沙門堂です。
上杉謙信は毘沙門天を深く信仰していたことで知られています。
そのため、毘沙門堂は春日山城の遺構を見るだけでなく、謙信の人物像にも触れられるスポットです。
山城の中にひっそりと建つお堂の雰囲気もよく、春日山城らしい静けさを感じられる場所でした。
春日山神社

下山後に立ち寄ったのが、春日山神社です。
春日山神社は、上杉謙信を祀る神社です。
城跡そのものとは少し雰囲気が変わりますが、春日山城と上杉謙信のつながりを感じるには外せない場所です。
境内の雰囲気もよく、登城の前後に立ち寄ると、春日山城めぐりの締めとしてちょうどよいスポットでした。
上杉謙信公銅像

最後に見ておきたいのが、上杉謙信公銅像です。
春日山城といえば、やはり上杉謙信の存在は外せません。
銅像は春日山神社の近くにあり、記念写真にも使いやすいスポットです。
実際に山城を歩いたあとに銅像を見ると、春日山城が「上杉謙信の本拠地」だったことをあらためて感じられました。
日本100名城スタンプ情報
春日山城は、日本100名城 No.32 に選ばれています。
スタンプ情報は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | 日本100名城 |
| 番号 | No.32 |
| スタンプ設置場所 | 春日山城跡ものがたり館 休館の場合は、上越市埋蔵文化財センター |
| 住所 | 春日山城跡ものがたり館 新潟県上越市大豆334 上越市埋蔵文化財センター 新潟県上越市春日山町1丁目2-8 |
| 利用時間 | 春日山城跡ものがたり館 9:00~16:30 上越市埋蔵文化財センター 9:00~17:00 ※展示室入館は16:30まで |
| 休館日 | 春日山城跡ものがたり館 毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日) 12月~2月休館 上越市埋蔵文化財センター 毎週火曜日(祝日・休日の場合は翌日) 年末年始(12/29~1/3) |
| 入館料 | どちらとも無料 |

スタンプは春日山城跡ものがたり館にありました。
春日山城跡ものがたり館が休館の場合は、上越市埋蔵文化財センターでスタンプを押せます
訪問前には、公式サイトなどで最新の設置場所・営業時間を確認しておくのがおすすめです。
実際に歩いて感じた魅力
実際に春日山城を歩いてみて、特に魅力に感じたのは、山全体がひとつの城として使われていたことを体感できるところです。
写真や地図で見るだけではわかりにくいですが、現地に行くと、本丸だけでなく、屋敷跡や曲輪跡が山中に点在していることがよくわかります。
道を進むたびに「ここにも人がいて、ここも城の一部だったんだ」と感じられるのが、春日山城のおもしろいところでした。
個人的には、本丸跡からの眺めが特に印象に残りました。
上越の町や日本海方面まで見渡せる景色を見たときに、春日山城が越後をおさえる重要な拠点だったことを実感できたからです。
天守や石垣が残るお城とは違いますが、山の高さや地形そのものが、春日山城の一番の見どころだと感じました。
春日山城は、歴史好きはもちろん、山城歩きや自然散策、眺望を楽しみたい人にもおすすめできるお城だと思います。
周辺スポット・あわせて行きたい場所
春日山城とあわせて訪れたい周辺スポットも紹介します。
林泉寺

林泉寺は、春日山城跡から近い場所にある、上杉謙信ゆかりの寺院です。
上杉謙信が幼少期に学んだ寺として知られており、春日山城とあわせて訪れると、謙信の人物像をより深く感じられます。
境内には落ち着いた雰囲気があり、春日山城を歩いたあとに立ち寄ると、上杉家ゆかりの地を巡っている実感がさらに強くなります。
春日山城が「上杉謙信の本拠地」を感じる場所だとすると、林泉寺は「上杉謙信という人物」を感じられる場所だと思います。
春日神社

春日神社は、春日山城跡のふもとにある神社です。
春日山城や春日山という地名とも関わりを感じられるスポットで、赤い鳥居と参道の雰囲気が印象的でした。
春日山神社と名前が似ていますが、こちらは「春日神社」です。
春日山城を歩く前後に立ち寄ると、山城だけでなく、ふもとの集落や信仰の雰囲気もあわせて感じられます。
春日山城跡ものがたり館・春日山城史跡広場

春日山城跡ものがたり館は、春日山城の歴史や見どころを知るのに便利な施設です。
館内で春日山城の概要を知ってから登城すると、大手道や屋敷跡、本丸跡などを歩くときに、現地の見え方が変わります。
春日山城を初めて歩く場合は、先に立ち寄っておくと理解が深まりやすいです。

ものがたり館の周辺には、春日山城史跡広場も整備されています。
広場には堀や土塁のような地形を感じられる場所があり、春日山城の山上遺構とはまた違った雰囲気を楽しめます。
山城を登る前の予習スポットとしても、下山後にゆっくり振り返る場所としてもおすすめです。
春日山城へのアクセス
電車・バスで行く場合
春日山城は、えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「春日山駅」から徒歩、またはバス・タクシーでアクセスできます。 春日山駅から春日山神社・上杉謙信公銅像周辺までは、徒歩約40分です。
バスを利用する場合は、頸城バスで「中屋敷」または「埋蔵文化財センター前」バス停を利用できます。
「中屋敷」からは徒歩約20分、「埋蔵文化財センター前」からは徒歩約15分ほどです。
直江津駅・春日山駅方面 ↓ 頸城バス 中屋敷 または 埋蔵文化財センター前 ↓ 徒歩約15〜20分 春日山城跡
バスは本数が限られることもあるため、行きだけでなく帰りの時刻も事前に確認しておくと安心です。
車で行く場合
車の場合は、北陸自動車道「上越IC」から約15分、上信越自動車道「上越高田IC」から約20分です。
駐車場は、春日山城に点在しています。
春日山神社や上杉謙信公銅像から登る場合は、春日山神社下駐車場が便利です。
| 駐車場 | 内容 |
|---|---|
| 駐車場名 | 春日山神社下駐車場 |
| 料金 | 無料 |
| 台数 | 約30台 |
| 城までの距離 | 春日山神社・上杉謙信公銅像まで徒歩すぐ |
春日山城は登城ルートによって使いやすい駐車場が変わります。
大手道から登りたい場合は大手道駐車場、春日山神社や謙信公銅像から巡りたい場合は春日山神社下駐車場を使うとスムーズです。
まとめ
今回は、新潟県上越市にある春日山城を紹介しました。

春日山城は、上杉謙信の本拠地として知られる、山全体を歩いて楽しめる戦国山城です。
特におすすめしたいポイントは、以下の通りです。
- 上杉謙信の本拠地だった山城を実際に歩いて体感できる
- 大手道や屋敷跡をたどりながら、山全体に広がる城跡を楽しめる
- 本丸跡から上越のまちや日本海方面を見渡せる
- 毘沙門堂や春日山神社、上杉謙信公銅像など、謙信ゆかりのスポットもあわせて巡れる
実際に歩いてみると、春日山城は「建物を見るお城」ではなく、山の地形や屋敷跡、曲輪跡をたどりながら、上杉謙信の本拠地を体感するお城だと感じられて、とても印象に残りました。
春日山城を訪れる際は、ぜひ本丸跡からの眺めにも注目してみてください。
それでは、よいお城旅を!
あわせて読みたい
武田氏館(躑躅ヶ崎館)
春日山城の城主・上杉謙信を語るうえで、ライバルである武田信玄の存在は外せません。
武田信玄の本拠地である武田氏館(躑躅ヶ崎館)については、こちらの記事で紹介しています。
川中島の戦い
春日山城と武田氏館をあわせて知ると、川中島合戦をはじめとした上杉謙信と武田信玄の関係も、より立体的に見えてきます。
春日山城を本拠とした上杉謙信は、北信濃をめぐって武田信玄と何度も争いました。
その代表的な戦いである川中島の戦いについては、こちらの記事で整理しています。
blog.castle-journey.com
第四次川中島の戦い
春日山城を本拠とした上杉謙信は、北信濃をめぐって武田信玄と川中島で争いました。
その中でも特に有名な第四次川中島の戦いについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
blog.castle-journey.com
お城の基礎知識の解説
お城の基本的な役割や、天守だけではない見どころについては、こちらの記事で初心者向けに整理しています。
blog.castle-journey.com