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平城とは?山城・平山城との違いと見どころをわかりやすく解説

平城とは 山城 平山城との違いと見どころをわかりやすく解説する基礎講座のアイキャッチ 平地に築かれた城と堀 水堀 石垣 城下町との関係を示している

お城には、山城・平山城・平城など、いくつかの種類があります。

これまでの記事では、山城やまじろ平山城ひらやまじろについて解説しました。

山城とは?平山城・平城との違いと見どころをわかりやすく解説

平山城とは?山城・平城との違いと見どころをわかりやすく解説

では、平城ひらじろとは、どんな城なのでしょうか。

ざっくり言うと、平城とは、平地に築かれた城のことです。

お城が築かれた場所による分類のひとつです。

山城のように山や尾根の地形を大きく利用する城ではありません。
平山城のように丘や台地の高まりを利用する城とも少し違います。

平城では、平地に城を築くぶん、堀・水堀・土塁・石垣・門・曲輪の区画などで守りを固めます。

また、平地にあるため、城下町、街道、川、港、政治の中心地との関係も見どころになります。

この記事では、平城とは何か、山城・平山城と何が違うのか、平城ではどこを見れば面白いのかを、初心者向けにわかりやすく解説します。

お城そのものの基本を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

お城とは?天守だけじゃない城の役割・構造・見どころを初心者向けに解説

平城とは?まずは簡単にいうと

ここがポイント

平城とは、平地に築かれた城のことです。
山や丘の高低差に頼るのではなく、堀・水堀・土塁・石垣などで守りを固めます。
城下町や街道、川、港などとの関係を見やすいことも平城の特徴です。

平城とは、簡単にいうと、平地に築かれた城です。

山城のように険しい山や尾根を利用するのではなく、平らな土地や広い平地に城を築きます。

ただし、平地にあるからといって、守りが弱いわけではありません。

平城では、山や丘の高低差を使いにくいぶん、人工的な防御施設が重要になります。

たとえば、

  • 堀をめぐらせる
  • 水堀を使う
  • 土塁を築く
  • 石垣を築く
  • 門や橋の位置を工夫する
  • 本丸・二の丸・三の丸などを区画する

といった工夫です。

つまり平城は、平地にありながら、堀や石垣、区画の配置で守る城だと考えるとわかりやすいです。

また、平城は政治や行政の中心としても使いやすい城です。

平地にあるため、城下町を整えたり、街道や川、港と結びついたりしやすくなります。

そのため、平城を見るときは、天守や石垣だけでなく、城の範囲・堀・曲輪・城下町との関係にも注目すると面白くなります。

平城の立地イメージを示す図解 平地に本丸 二の丸 三の丸を置き 堀 水堀 石垣で守り 周囲に城下町や街道 川が広がる特徴を初心者向けに整理している

山城・平山城・平城の違い

ここがポイント

山城・平山城・平城の違いは、主に城が築かれた場所にあります。
山城は山や尾根、平山城は丘や台地、平城は平地を利用して築かれます。
平城では、高低差よりも、堀・水堀・石垣・曲輪の区画・城下町との関係が見どころになります。

平城を理解するには、山城・平山城・平城を並べて考えるとわかりやすいです。

種類 簡単にいうと 主な特徴 見どころ
山城 山や尾根を利用した城 自然地形を活かして守る 尾根・曲輪・堀切・竪堀・土塁・虎口
平山城 丘や台地を利用し、平地ともつながる城 高低差と平地の両方を活かす 曲輪・坂道・石垣・堀・門・天守・城下町
平城 平地に築かれた城 堀・水堀・土塁・石垣などで守る 堀・水堀・曲輪・石垣・門・城下町

山城は、山や尾根などの自然地形を活かして築かれた城です。
地形そのものが防御の一部になります。

平山城は、丘や台地の高まりを利用しながら、ふもとの平地ともつながる城です。
高低差と平地の使いやすさの両方を見ることができます。

そして平城は、平地に築かれた城です。

山城や平山城と比べると、高い場所から見下ろすような地形の迫力は少ないかもしれません。
そのかわり、平城では、堀や水堀、土塁、石垣、門、曲輪の区画を見ていくと、防御の工夫が見えてきます。

平城は、地形の高さを見る城というより、区画と防御ラインを見る城だと考えるとわかりやすいです。

ただし、実際の城はきれいに分類できるものばかりではありません。

城によっては、平城として紹介されることもあれば、地形の使い方から平山城として説明されることもあります。
時代によって改修され、もとの姿と後の姿で印象が変わることもあります。

そのため、山城・平山城・平城という分類は、城の見方をつかむための目安として考えるのがおすすめです。

山城 平山城 平城の違いを比較した図解 山城は山や尾根 平山城は丘や台地と平地 平城は平地を利用し 堀や水堀で守る城として立地と見どころの違いを整理している

平城が築かれた理由

ここがポイント

平城は、政治や交通、城下町づくりと結びつきやすい城です。
平地にあるため、街道・川・港・城下町との関係をつくりやすくなります。
一方で、防御面では堀・水堀・土塁・石垣などの工夫が重要になります。

平城が築かれた理由のひとつは、平地が日常的な拠点として使いやすいからです。

山城は守りやすい一方で、日常的な政治や生活には不便な面もあります。

一方、平城は平地にあるため、

  • 城下町を整えやすい
  • 家臣の屋敷を配置しやすい
  • 街道とつなげやすい
  • 川や港と結びつきやすい
  • 物資や人の移動を管理しやすい
  • 政治や行政の中心にしやすい

という特徴があります。

つまり平城は、合戦のためだけでなく、領国支配や行政の拠点としても使いやすい城です。

特に近世城郭では、大規模な城郭と城下町が一体となって整備されることがあります。

ただし、平地は山や丘のような高低差を防御に使いにくい場所です。

そのため、平城では、堀や水堀、土塁、石垣、門、橋の配置が重要になります。

たとえば、敵が城へ近づくには、

  • 堀を越える
  • 橋を渡る
  • 門を通る
  • 石垣や土塁を越える
  • 曲輪を一つずつ突破する

必要があります。

平城は高い山に守られているわけではありません。
だからこそ、人工的な防御施設を組み合わせて守る城だと見ると、面白さがわかりやすくなります。

平城は「縄張・普請・作事」を区画で見るとわかりやすい

ここがポイント

平城では、縄張・普請・作事を区画の中で見ると理解しやすくなります。
本丸・二の丸・三の丸をどう配置するかが縄張、堀・土塁・石垣を整えるのが普請、門や天守などを建てるのが作事です。
平城は、堀や曲輪の配置から城の守りを読み解く城です。

平城を見るときは、縄張なわばり普請ふしん作事さくじの考え方とつなげると理解しやすくなります。

縄張とは、城全体をどう配置し、どう守るかを考える設計のようなものです。

縄張とは?お城の設計図をわかりやすく解説

平城では、

  • 本丸をどこに置くか
  • 二の丸・三の丸をどう広げるか
  • 堀をどこにめぐらせるか
  • 門や橋をどこに置くか
  • 城下町とどうつなげるか

といった配置が重要になります。

普請とは、お城づくりにおける土木工事です。

普請とは?お城づくりの土木工事をわかりやすく解説

平城では、堀を掘り、水を引き、土塁や石垣を築いて、城の守りを形にしていきます。

作事とは、天守・櫓・門・御殿・塀などの建物をつくる工事です。

作事とは?お城づくりの建築工事をわかりやすく解説

平城では、門や櫓、御殿、天守などの建物が、堀や曲輪と組み合わされて機能します。

整理すると、次のようになります。

見方 平城で見るポイント
縄張 本丸・二の丸・三の丸、堀、門の配置
普請 堀・水堀・土塁・石垣などの土木工事
作事 門・櫓・天守・御殿などの建物

平城は、山の地形ではなく、区画と防御施設の組み合わせを見る城です。

この視点を持つと、平地にある城でも、見どころがぐっと増えていきます。

平城の見どころ

ここがポイント

平城では、堀・水堀・土塁・石垣・曲輪・門・城下町との関係が見どころです。
高低差が少なくても、城の内側と外側をどう分け、敵の進入をどう止めたのかを見ると面白くなります。
現在の道路や地名に、かつての堀や曲輪の名残が残っていることもあります。

平城では、天守や門だけでなく、城全体の区画を見ることが大切です。

代表的な見どころを整理すると、次のようになります。

見どころ 見るポイント
城の内側と外側をどう分けているか
水堀 水をどう防御に使っているか
土塁 土でどこを守っているか
石垣 城をどう囲み、どう見せているか
曲輪 本丸・二の丸・三の丸がどう配置されているか
虎口・門 敵をどこで止めるか
どこから城内に入れるか
天守・櫓 どこに建てられ、何を見張るか
城下町 町や街道、川とどうつながるか

平城の見どころを示す図解 堀 水堀 土塁 石垣 曲輪 門 橋 天守 城下町との関係に注目すると 平城の特徴がわかることを初心者向けに整理している

平城では、本丸・二の丸・三の丸などの曲輪が、堀や水堀で区切られていることがあります。

曲輪の意味や見方については、こちらの記事で整理しています。

曲輪とは?お城の区画と本丸・二の丸・三の丸をわかりやすく解説

堀・水堀を見る

平城でまず注目したいのが、堀です。

堀は、城の内側と外側を分ける重要な防御施設です。

水が入った堀は、水堀みずぼりと呼ばれます。

水堀があると、敵は簡単に城へ近づけません。
橋を渡る必要があり、進む場所が限られます。

堀を見るときは、

  • どこを囲っているか
  • 本丸だけを囲むのか、二の丸や三の丸も囲むのか
  • 水があるのか、空堀なのか
  • どこに橋があるのか
  • 堀の外側に町が広がっているのか

を考えると、城の防御ラインが見えてきます。

平城では水堀が大きな見どころになりやすいものの、すべての堀に水が張られていたとは限りません。

また、現在は水がない堀でも、築城当時から空堀だったとは限らないため、現地の姿だけで判断しないことが大切です。

水堀と空堀の役割やつくり方、現地での見分け方については、次の記事で詳しく比較しています。

空堀と水堀の違いを役割・つくり方・現地での見分け方から比較する

土塁や石垣を見る

平城では、土塁や石垣も大きな見どころです。

土塁どるいは、土を盛ってつくった防御の壁です。
石垣いしがきは、石を積んでつくられた防御施設です。

どちらも、敵の侵入を防ぎ、城の内側を守る役割があります。

石垣は、防御だけでなく、城の見た目や権威を示す役割もあります。

平城では高低差が少ないぶん、石垣や土塁によって城の区画をはっきりさせることがあります。

曲輪の区画を見る

曲輪くるわとは、城の中で区切られた区画のことです。

平城では、本丸・二の丸・三の丸などが、堀や土塁、石垣によって区切られていることがあります。

曲輪を見るときは、

  • 本丸はどこにあるか
  • 二の丸や三の丸はどこに広がるか
  • 堀でどう区切られているか
  • どこが城の中心だったのか
  • どこまでが城の内側だったのか

を考えると、平城の構造が見えてきます。

虎口・門・橋を見る

虎口こぐちとは、城の出入口のことです。

平城では、堀を越えて城内に入るために、橋や門が重要になります。

敵が攻める場合、堀を越え、橋を渡り、門を突破しなければなりません。

そのため、門や橋の位置には、防御の工夫が詰まっています。

見るときは、

  • どこに橋があるか
  • 門はまっすぐ入れる形か
  • 周囲から攻撃されやすい場所か
  • 堀や石垣とどう組み合わされているか

を考えると、守りの意図が見えてきます。

城下町との関係を見る

平城では、城下町との関係も大切です。

平地に築かれた城は、周囲に町を整えやすく、街道や川、港ともつながりやすい特徴があります。

現在の市街地になっている場所でも、

  • 堀跡
  • 町名
  • 道の曲がり方
  • 寺町
  • 武家屋敷跡
  • 城門の跡
  • 橋の名残

などに、かつての城下町の痕跡が残っていることがあります。

平城を見るときは、城内だけでなく、周辺の町にも目を向けると楽しみが広がります。

城下町を見るときは、古い建物が残っているかどうかだけでなく、町全体のつくりにも注目してみてください。

武家地と町人地がどこに置かれていたのか、大手道や街道がどこを通っていたのか、町名や水路にどのような痕跡が残っているのかを見ると、城と町のつながりが見えてきます。

城下町の町割・武家地・町人地・街道の見方を詳しく見る

平城を歩くときの見方

ここがポイント

平城を歩くときは、堀・曲輪・門・橋・城下町の流れを見るとわかりやすいです。
どこが城の内側で、どこから外側なのかを意識しましょう。
敵が攻めるなら、どの堀を越え、どの門を通る必要があるかを想像するのがポイントです。

平城を歩くときは、まず城の内側と外側の境目を意識するとわかりやすいです。

山城や平山城のように、高低差で城の中心がわかりやすいとは限りません。

平城では、堀や石垣、土塁、門、曲輪の区画を見ながら、城の範囲を想像していきます。

初心者が意識したいポイントは、次のとおりです。

順番 見るポイント 考えること
1 堀や水堀を見る どこまでが城の内側か
2 橋を見る どこから城内に入るのか
3 門や虎口を見る 敵をどこで止めるのか
4 曲輪を見る 本丸・二の丸・三の丸の位置関係
5 石垣や土塁を見る どこを守っているのか
6 天守や櫓を見る どこを見張り、どう見せているのか
7 城下町を見る 町や街道、川とどうつながるのか

平城では、現在の道路や公園、市街地が、かつての城の範囲と重なっていることがあります。

そのため、現地では、

  • この道路は昔の堀跡かもしれない
  • この地名は城の名残かもしれない
  • この橋の位置が城の入口だったかもしれない
  • この公園の広さが曲輪の範囲だったかもしれない

と考えながら歩くと面白くなります。

平城は、山城ほど地形の起伏が目立たないことがあります。
しかし、堀や区画を見ると、平城ならではの守りが見えてきます。

「敵はどこから入ろうとしたのか」
「守る側は、どこで止めようとしたのか」
「城下町と城はどうつながっていたのか」

この3つを考えると、平城の見え方が変わってきます。

平城を歩くときのチェックポイントを示す図解 堀 水堀 橋 門 曲輪 石垣 土塁 天守 城下町との関係を見ると 平城の構造がわかることを初心者向けに整理している

平城の代表例

ここがポイント

平城は、各地の有名城にも多く見られます。
駿府城・名古屋城・広島城・二条城などは、堀・石垣・曲輪・城下町との関係を考えやすい城です。
江戸城のように分類に幅がある城もあるため、見方の目安として考えるのがおすすめです。

平城の特徴は、実際の城を思い浮かべると理解しやすくなります。

ここでは、平城として紹介されることが多い城、または平城的な要素を考えやすい城を挙げます。

所在地 平城らしい見どころ
駿府城 静岡県静岡市 平地に広がる曲輪と堀、徳川家康ゆかりの政治拠点
名古屋城 愛知県名古屋市 広い曲輪、水堀、石垣、城下町との関係
江戸城 東京都千代田区 広大な曲輪と堀、政治の中心としての性格
広島城 広島県広島市 水堀と城下町、川との関係
二条城 京都府京都市 平地に築かれた政治的な城、御殿と堀

駿府城は政治拠点としての平城を考えやすい

駿府城すんぷじょうは、徳川家康ゆかりの城として知られています。

平地に築かれ、曲輪や堀をめぐらせた城です。

駿府城を見るときは、

  • 本丸や二の丸の位置
  • 堀でどう区切っているか
  • 石垣や門の配置
  • 城下町との関係
  • 政治拠点としての役割

に注目すると、平城らしさが見えてきます。

名古屋城は水堀・石垣・曲輪が見どころ

名古屋城なごやじょうは、広い曲輪、水堀、石垣が見どころの城です。

天守も有名ですが、平城として見るなら、堀や石垣、曲輪の広がりにも注目したい城です。

名古屋城では、

  • 本丸をどう守っているか
  • 水堀がどこを囲んでいるか
  • 石垣がどのように積まれているか
  • 門や橋がどこにあるか
  • 城下町とどうつながっていたか

を見ると、平地に築かれた城の防御がわかりやすくなります。

江戸城は広大な曲輪と堀を考える例

江戸城えどじょうは、徳川幕府の中心となった城です。

江戸城は、平城として語られることもありますが、台地や高低差を利用した城として平山城的に説明される場合もあります。

そのため、この記事では、分類をひとつに決めつけるのではなく、広大な曲輪や堀、政治拠点としての性格を考える例として取り上げます。

江戸城を見るときは、

  • 本丸・二の丸・三の丸の広がり
  • 内堀・外堀の配置
  • 門や橋の位置
  • 江戸の町との関係
  • 政治の中心としての役割

に注目すると、城の規模や役割が見えてきます。

広島城は水堀と城下町との関係が見どころ

広島城ひろしまじょうは、平地に築かれた城として見どころが多い城です。

水堀や石垣、城下町との関係を考えやすく、川や水とのつながりも見えてきます。

広島城を見るときは、

  • 水堀がどこを囲んでいるか
  • 城の内側と外側がどう分かれているか
  • 石垣や門の位置
  • 城下町や川との関係

に注目すると、平城らしさがわかりやすくなります。

二条城は政治の場としての平城を感じやすい

二条城にじょうじょうは、京都に築かれた平地の城です。

天守よりも御殿の印象が強く、政治や儀式の場としての性格を感じやすい城です。

二条城を見るときは、

  • 堀で囲まれた区画
  • 御殿の配置
  • 門や塀のつくり
  • 京都の町との関係
  • 政治的な役割

に注目すると、平城の別の魅力が見えてきます。

日本三大平城として紹介される城もある

平城を知るうえでは、日本三大平城として紹介される城を入口にするのもよいです。

ただし、日本三大平城という呼び方は、三大山城や三大平山城ほど広く定まった呼び方ではなく、資料や紹介のされ方によって扱いに差が出ることがあります。

また、城の分類は必ずしも一つに決まるものではありません。
平城として紹介されることもあれば、地形の使い方から平山城として説明されることもあります。

日本三大平城としては、名古屋城・大坂城・江戸城などが挙げられることがあります。

ただし、大坂城や江戸城は、台地や高低差の利用から平山城として説明されることもあります。
そのため、この記事では「代表的な平城・平城的な要素を考えやすい城」として、名古屋城・駿府城・広島城・二条城・江戸城などを見ていきます。

大切なのは、名前を覚えることだけではありません。

  • どのように堀をめぐらせているか
  • 水堀や川をどう守りに使っているか
  • 本丸・二の丸・三の丸がどう区画されているか
  • 城下町や街道、川とどうつながっているか
  • 平地にありながら、どのように防御を固めているか

を見ることです。

日本三大平城として紹介される城を知っておくと、今後、平城をめぐるときの入口になります。

平城は天守があるかどうかだけで判断しない

ここがポイント

平城は、天守があるかどうかだけで判断するものではありません。
大切なのは、平地に城を築き、堀・土塁・石垣・水堀・曲輪でどう守っているかです。
城下町や交通路との関係を見ると、平城の役割がわかりやすくなります。

平城というと、天守がある有名なお城を思い浮かべるかもしれません。

たしかに、名古屋城や広島城のように、天守が見どころになる城もあります。

しかし、平城=天守がある城ではありません。

平城を考えるうえで大切なのは、天守の有無ではなく、平地に築かれた城をどのように守り、どのように使ったのかです。

たとえば、

  • 堀で城の範囲を区切る
  • 水堀で敵の接近を防ぐ
  • 土塁や石垣で守りを固める
  • 門や橋で出入口を制限する
  • 曲輪を分けて段階的に守る
  • 城下町や街道を管理する

といった工夫があります。

天守はわかりやすい見どころです。
でも、平城の本当の面白さは、天守だけではなく、堀・水・区画・町との関係にあります。

まとめ:平城は堀と区画、城下町との関係を見ると面白い

平城とは、平地に築かれた城です。

山城のように山や尾根を大きく利用する城ではありません。
平山城のように丘や台地の高まりを利用する城とも少し違います。

平城では、地形の高低差よりも、

  • 水堀
  • 土塁
  • 石垣
  • 曲輪
  • 城下町

などが見どころになります。

平地にあるから防御が弱い、というわけではありません。

平城は、堀や水堀、土塁、石垣、門の配置によって守りを組み立てる城です。

山城・平山城・平城を比べると、次のように整理できます。

  • 山城は、山や尾根を利用した城
  • 平山城は、丘や台地の高まりと平地を利用した城
  • 平城は、平地に築かれ、堀や水堀などで守る城

ただし、分類はあくまで目安です。

大切なのは、名前を暗記することではありません。

実際にお城を歩くときに、

「どこまでが城の内側なのか」
「堀や水堀はどこを守っているのか」
「門や橋はどこに置かれているのか」
「城下町や街道とどうつながっているのか」

を考えることです。

そうすると、平地にある城でも、見どころがぐっと増えていきます。

平城がわかると、山城・平山城との違いも見えやすくなります。
そして、城の立地を見る楽しさがさらに広がります。

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